井戸水で2つ穴のお風呂は、配管の汚れが相当溜まっている⁉

茨城県つくば市、築30年の中古住宅にお住まいの方からお問合せ頂きました。

〇ご家族は大人2名お子様1名の３人暮らし
〇お使いの給湯器は「CHOFU（長府）のガス給湯器」
〇井戸水使用
〇2つ穴

中古住宅を購入されてから丸2年。ここへ引っ越された当初から、湯張りと共に黒い汚れが出てきたようでした。
「ジャバを何度も試したけど、全く改善しないので・・・」という理由で、ご依頼頂きました。

【状況確認】

早速お伺いし、状況確認の為にお湯を張らせてもらいます。

⇧　⇧　湯張りで出てくるのは、給湯器で使われているゴムパッキンの劣化のような黒いポツポツしたようなモノでした。
さらに、汚れ以外にも硫黄臭のような独特な臭いが湯張りと共にしていたので、配管が相当汚れている可能性が高いとお話しし、作業へ取りかからせて頂きました。

【循環金具の分解洗浄】

今回は、2つ穴のお風呂という事で、循環金具は回して引き抜くと簡単にとれる、非常にシンプルなモノでした。

ご自宅でも外してお手入れ出来る為に、お客様ご自身でお掃除されていたので、目立った湯垢はついていませんでした。
しかし問題は、その奥です!!

【配管内部の汚れ】

配管の内部の汚れを、掻き出していきます。

恐ろしい程の真っ黒な汚れが一気に出てきました!!
この汚れは、長年積み重なった湯垢・皮脂汚れ・井戸水に入っている不純物などなど、、、です。

井戸水を使用されているお宅は、塩素が入っていません。
肌のトラブル（アトピーなど）がある方には、とても最適な環境ですが、その分塩素消毒がないので雑菌が繁殖しやすいということ。雑菌が沢山増えると、バイオフィルムという排水口などでみるヌルヌルした膜を張ってしまいます。そうなると非常に汚れがつきやすい環境になり、今回のような沢山の汚れを溜め込んでしまうという事になってしまうのです。

しかも、2つ穴のお風呂は一つ穴のお風呂に比べて、「配管も太く水流が弱い為」に、湯垢が配管内に滞りやすくなってしまうのです。
様々な条件が重なり、このような配管の汚れでしたが、何度も何度も洗浄を繰り返し

やっと白い泡が目立つぐらいまで改善することが出来ました。
その様子を依頼主様に確認頂いたのですが、「こんなに汚れているとは思わなかった」っと大変驚かれたご様子でしたが、汚れが減っている事を実感して頂き、とても安心されていました。

【確認の湯張り】

汚れが改善するまで洗浄はさせて頂いたのですが、シャワーなどお湯の流れが一方通行の配管にも関わらず、湯垢がポロっと出てきたのです。これは追い焚きの配管だけではなく、給湯側の配管も湯垢で多少なりとも汚れているという事になるのです。（井戸水お使いのお宅ではたまにあるケースです）この問題に関しては、洗剤を入れて循環させながらの洗浄では不可能な部分ですので、取り切れない汚れもある事をご了承頂き終了とさせて頂きました。