近年、40歳以上の女性に急増中の肺マック症。
ある調査では、95%以上の患者さんが40歳以上の女性だという説もあるほどです。
この病気はどういうものかというと、マック菌の感染によって起こる肺の病気です。
初期症状は、せき・たん・血の混じったたん・発熱などの症状が現れ、
進行が進むにつれて、呼吸困難で危険な状態になり、最悪の場合は死に至ってしまうほどの
恐ろしさです。
潜伏期間は10年以上という長い期間を経て、ゆっくり進行していくので、
初期症状は風邪と勘違いして、自覚がない方が殆ど。
「結核」と症状は似ていますが、
人から人への感染はないのが、結核との違いです。
最近では、CT検査や遺伝子の検査の普及によって、
発病している人が多いことが分かってきており、
日本人10万人当たり14.7人。
年間の患者数は推計約12万人で死亡者数は1300人以上と、
最近のデータで分かってきました。
(※H26年度 厚生労働科学研究委託のデータ参照)
つくば市は人口20万人ぐらいなので、30人ぐらいの方が感染している可能性があるということですね(”Д”)
考えられる感染経路は、
「お風呂場!」が多く問題となっているのです。
気密性の高い住宅により、マック菌が好む温度・湿度が高い暖かな環境が多くなってきたことも要因の一つです。
マック菌は、土や水の中、浴槽のお湯の注ぎ口、シャワーヘッドなどの
ぬめりや湯垢にいます。
こういった場所で、霧状の水滴や水しぶきが発生し、
その中に潜んでいるマック菌を吸い込んでしまうと、
感染すると考えられています。
なぜ、40歳以上の女性に多いのかは、まだ解明されていないようですが、
・換気せずに風呂掃除をする。
・汚れたシャワーヘッドを使う。
・土をよくいじる
などの、習慣や行動をとることで、
肺マック症に感染しやすすいと考えられます。
お風呂掃除の際の予防対策としては、
・換気を十分する。
・ぬめりや湯垢をしっかりととる。
・お湯の注ぎ口、シャワーヘッドも掃除する。
・出来る限り水しぶきを立てないよう、掃除する
などです。
どんな病気でも、免疫力の低下が感染しやすくなりますので、
手洗い、うがいの基本的な予防策に加え、
栄養・休養・適度な運動という毎日の生活スタイルを、
健康的に過ごすことが
一番の予防策なのかもしれませんね。